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【鉄拳7シーズン3】シャープナー対策 #2

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まずはデータの再掲から。 ヒット回数 ・全シャープナーノーマルヒット回数:29回 ・うちノビ側ヒット回数/率:18回/62% ・うちJDCR側ヒット回数/率:11回/38% 技後ターン把握率(※) ・ノビ側ヒット時ノビターン維持率:22% ・ノビ側ヒット時JDCRターン維持率:61% ・ノビ側ヒット時両者お見合い率:17% ・JDCR側ヒット時ノビターン維持率:45% ・JDCR側ヒット時JDCRターン維持率:45% ・JDCR側ヒット時両者お見合い率:10% ※ターン維持とはその後の行動が相手の行動に勝てる行動を取ったことを表します。生ローであってもヒットしていればターン把握と見なしています。 技後の連携率(※) ・ノビ側ヒット時ノビ連携率:56% ・ノビ側ヒット時JDCR連携率:64% ・JDCR側ヒット時ノビ連携率:78% ・JDCR側ヒット時JDCR連携率:55% ※技を当てたあと、食らったあとに続けざまに技を出したかを表します。横移動やステップインなどを挟んでいても入れ込みで技を出していれば技で対処したと見なしています。 技後のレバー行動正解率(※) ・ノビ側ヒット時ノビレバー行動正解率:13% ・ノビ側ヒット時JDCRレバー行動正解率:25% ・JDCR側ヒット時ノビレバー行動正解率:25% ・JDCR側ヒット時JDCRレバー行動正解率:20% ※技後にバックダッシュや横移動を行い、それが相手の行動に勝てた(ガード側が有利となる技をガードした場合を含む)割合を表します。 展開ピックアップ ヒット後にトゥースマを打っていない ノビ氏側は2回、JDCR氏側は1回しかトゥースマに連携していません。シャープナー後のトゥースマはLPやしゃがぱんといった10フレ発生以外の全ての技に勝ち、更に横移動がつよいキャラでなければ右横移動も捉える強力な連携ですが、それだけに両者横移動するときはほとんどが左横移動でトゥースマをケアしています。特にこの試合最初の読み合いの段階でJDCR氏は左横移動バックダッシュというリスクの少ない行動を取っており、狙いどおりトゥースマをスカしています(スカ確自体は遅れてしまいLPが間に合っていません)。これを最初に見せたことにより、お互いトゥースマは有効...

【鉄拳7シーズン3】シャープナー対策 #1

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ドラグノフのシャープナー(2RP)はシーズン1で両者しゃがみでフレーム五分、シーズン2で弱体化されドラグノフのみしゃがみでドラグノフ側-1、シーズン3で強化されドラグノフのみしゃがみで五分と技後状況が様々に変化した技です。 しかし、何度も調整を受けるほどドラグノフの根幹を成している技の1つだと言えます。この技の強みはいくつかありますが、最もつよい部分は判定面だと言えるでしょう。多くの場面でバックダッシュで無効化できない程に長い前方へのリーチ、そして横移動ではどのキャラでもよけることはできないと言っていいほどの対横への判定。この2つがシャープナーを非常に強力なものとしています。 鉄拳の基本防御行動であるバックダッシュ、どちらかの横移動への完全な回答とできるのみならず、上段技や立ちガードといった他の選択肢もケア可能です。また、多くの主要下段はどちらかの横移動に弱かったり、リーチが短かったり、しゃがみステータスがついていなかったり、ヒット時のリターンの割にはガード時のリスクが大きかったりといった弱点を抱えています。シャープナーは前述の弱点を全く持たず、ヒット時五分と展開を渡さないことなどからゲーム中最高クラスの性能を持つ下段の一つとなっています。 シャープナーは発生18と早いこともあり、試合を通してこの技に当たらないことは不可能です。よって、この技をヒットさせられたあとの展開を考慮しておくことは、対ドラグノフ戦において非常に重要となることでしょう。 そこで、現在のドラグノフ使用者の中でもトップクラスの実力であるノビ氏、JDCR氏の対戦動画から、どのような対処を行っているか調査してみることにしました。 両者ドラグノフを使用しての同キャラ対戦です。カウンターヒット時はドラグノフ大幅有利であり、基本的にはロシアンフック・アサルト(666RP)とシャープナーの二択を受けるより他はないため、今回の調査対象からは外しました。動画は下記。 シャープナーノーマルヒット後の両者全行動リスト(データ中敬称略) (凡例) ・ヒットさせた側 ×行動が相手の技に負けた、または有利フレームを取られた側 ○行動が相手の技に勝った、または有利フレームを取った側 △両者技は出さずお見合いの形 ----------------------------------...

【鉄拳】しゃがみステータスと姿勢潜り

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鉄拳は技の最中のモーションと当たり判定がかなり忠実に設定されている方で、これが鉄拳特有のシステムによらない潜りや、対横判定などの大きな要因となっています。この潜りという現象と、しゃがみステータスというシステムについて混同されている場合をたまに見かけますので、この記事では詳しく解説します。 しゃがみステータス しゃがみステータス、というものが存在します。このシステムは鉄拳5から導入され、現在の鉄拳をプレイされている方なら、使用頻度の多寡はあれど存在自体はほぼ全てのプレイヤが周知しているシステムだと思います。必要かどうかは分かりませんが、一応概要を記載します。 技ごとに別々に設定されたフレームから発生する。 相手の技の判定、自分の技の姿勢に関係なく、上段技を一律で無効化する。 しゃがみ時に特別な技効果が設定された技の対象になる。 しゃがみステータスは技ごとに発生フレームが決められています。一般的なシットジャブ(いわゆるしゃがぱん)は4Fでしゃがみステータスが発生します。 これは例えば、自分が-9の不利があるときにしゃがぱんを擦り、相手が上段技を出していても、しゃがみステータスの発生が間に合わないため相手の上段技に負けることを意味します。しゃがぱんがワンツーに負けたぞ!バグかよ!とナムコを呪う前にフレーム状況を見直しましょう。 しゃがみステータスはしゃがんでいる状態と同じとみなされるため、相手の技自体の判定がいかに広大でも上段であれば技が当たることはありません。ここに今回比較したい姿勢潜りとの違いが顕著に表れます。 どういうことかと言うと、最も有名で広大な判定を持つ上段技の代表として三島家の風神拳(6n23RP)があります。この技は上段技ですが、下方向にも非常に判定が低く、例えば一八の左踵落とし(66LK)ヒット時のやられ状態にも風神拳はヒットさせられます。言うまでもないことですがワンツーや閃烈脚(RK)、速疾號打(4LPRP)といった普通の上段技ではこのやられを拾うことはできません。六腑砕き(3LP)や魔神連震殴打(4RPRKLP)初段など、判定の低く出る中段技での拾いがオーソドックスです。 こうした中段技に勝るとも劣らない下方向への攻撃判定を持つ風神拳ですが、一方でこの技は上段技です。そのため、しゃがみステータスを持つ技は例えそ...

【鉄拳7シーズン3】新技:ニーガン

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シーズン3で追加された新技の解説、ニーガン編です。 テリブルペイン クイックテンダライザー ■テリブルペイン(インティミデーション(WK)中に2RP) ・判定:下段 ・発生:21 ・ノーマルヒット:+3 ・カウンターヒット:+13(ガード可能) ・ガード:-13 インティミデーション(構え)からの派生として下段技が追加されました。インティミデーション中に元々あった唯一の崩し、クロウバー(インティミデーション中LP+LK)はリーチが短い上に発生が遅く、崩しとしてはかなりリスキーなものでした。 発生がそれなりに早く、ガード時も一八とジョシーを除いて浮かされず、バットなのでギース以外には下段捌きもされないと低リスクな下段が追加されたことになります。ヒット時も続けて攻められ、あまりないことかもしれませんがカウンターヒット時は大幅有利と構えを経由しないと出せない下段としては水準レベルの高性能な技です。 弱点として、構えを経由しないと出せないために、飛べない連携を作れないことが挙げられます。構え派生が存在するどの技からも一般的なジャンプステータス技のジャンプステータス発生が間に合います。要はライトゥーに弱いということです。構え下段はおおむねそうなので、他に比べて劣っているというわけではありません。 フロントキック・テンプルスマッシュ(3RKRP)からの構え派生はガードさせて有利ですが、ここからのクロウバーは常にバックダッシュにかわされてしまうため、せっかく上段派生をガードさせることに成功しても、これまでは構え派生したとき何のリスクも与えることができませんでした。 テリブルペインは発生が早くリーチもあるため、フロントキック・テンプルスマッシュガードからでも届きます。総じて優秀な下段なので、構え時の崩しの主体はこちらでよいでしょう。 対横判定ですが、相手の右横移動に比較的弱く、ヘヴィレイン2発止め(LPRP)ヒット時(+3)からの構え派生から連携させると右横移動でかわされます(一八で試行)。ただし有利フレが大きい場合は右横でもかわせなくなり、フロントキック・テンプルスマッシュガード時(+4)では右横ではかわせませんでした(リリ、アリサで試行)。 ■クイックテンダライザー(立ち途中LPRP) ・判定:中段中段 ・発生:1...